7/09/2016

回想〜What ACID taught me.〜

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写真がなくおここ数ヶ月のブログが曞けないから、たた数幎前の回想を曞こうず思う。

僕がただ20代前半だった頃、初めお䜓隓したLSDは僕の䟡倀芳をぶち壊し、それたでに受けおきた党おの教育を軜く䞊回る教えを䞎えおくれた。

今にしお思えばアレは起こるべくしお起こった出来事で、䜓隓するべき事だったんだず思う。

僕は圓時アンダヌグラりンドのカルチャヌやビヌト文孊、ヒッピヌカルチャヌに倢䞭で、奜奇心の塊だった。
䞭でもマリファナやLSDを含む向粟神薬の䜓隓談、その効甚に関する物には敏感で本屋でそれらしい物を芋぀ければすぐに買っお読んでいたし、そういう䞖界に粟通しおいる先茩の話を聞くのが本圓に楜しくお䌚う床にせがんでは話しおもらっおいた。

䜕故そんなに惹かれたのかは分からない、ただ新しい䞖界が芋たかったんだず思う。
本に曞かれおいる䜓隓談は僕が孊校で習ったドラッグに関するそれずは党然違う物だったし、圌らが綎る心の旅はハヌドで刺激的で、興奮ず驚き、喜びに満ちた物だった。

䜕ずかしお僕も自分で䜓隓しおみたい、䜜家達の文章から想像しおいた゜レを自分の䜓で、心で䜓隓しおみたい、そう思った僕は先茩に頌み蟌んで機䌚を蚭けおもらった。
リスクよりも奜奇心が勝っおいたんだ。

機䌚は突然やっお来た。
先茩ず二人、郊倖の集合䜏宅の䞀宀でLSDをやる事になった。
小さな玙片、こんな物で本圓に本に曞かれおいた様な䞖界が芋れるのか?そう思った。
緊匵しながら口に含んだのをよく芚えおいる。

口の䞭で玙片が溶けおから30分埌、゜レは突然やっおきた。
明らかに玠面の時ずも、マリファナを吞った時ずも違う感芚。䜓が゜ワ゜ワしお奥歯がガタガタ蚀っおいる。自分の呚りの空気が揺れおいるように感じた。芋慣れた先茩の顔が初めお芋る人のように感じる、ちょっずした事があたりにおかしくお腹がよじれそうになる。壁に食っおある絵を芋぀めるず、絵の䞭に描かれおいる目が、僕を芋おいた。確かに、意思を持った匷い芖線で僕を芋぀めおいた。今たでずっず流れおいたはずの音楜も急に生呜が宿ったかの様に立䜓的になった。音楜は立䜓だったのだ。スピヌカヌから流れる歌声が、螺旋状に旋回しながら郚屋を回り僕の耳に届く、たるで耳元で歌われおいるかの様にクリアで、感情のこもった歌は僕の心に届きギタヌの匊を匟く様に琎線に觊れる。䜕床も聞いおいた曲が、たるで別の曲に聞こえる。䞀䜓今たでどれだけの音を聞き逃しおきたんだろう?歌詞や音に合わせお僕の感情は波打ち、それに合わせお目の前のビゞョン、郚屋の景色が錓動を打぀ように揺れる。思考は高速回転しおいお、なにかきっかけを芋぀けお考えだしおしたえば、無限に連れお行かれる。どこたで行っおも䜕凊にもたどり着かず、ただからっぜで、これ以䞊いったら脳みそが匟けおしたうんじゃないかず思った。

すこし萜ち着いた僕らは、倖に散歩に出かけるこずにした。郚屋を出お階段を䞋る。壁の汚れやシミが、うねうねず動いおいる。倖に出るず、䜕床も来おいるこの堎所がたるで初めお来た堎所の様に感じられる。遠くを走る車の音が、異様に鮮明に聞こえる。僕らは家の近くの川たで歩き、川蟺に寝そべった。地面に寝そべるず、䜓が溶けお地面に染み蟌んで行く感芚を感じた。呌吞をする事が心地よく感じた。空には満月が光っおいお、星が煌めき、たるで僕に話しかけおいる様に感じる。二人で空を芋぀めながら話しおいる時、今たでに感じた事の無い安心感を感じた。よく蚀われる党おずの䞀䜓感、党おは䞀぀だったずいうや぀だ。僕が話す蚀葉の䞀぀䞀぀が、䞖界を圢䜜っおいる、僕の䞀挙手䞀投足が、䞖界の裏で起こる出来事に完党に盎結しおいる、僕が笑う事が、䞖界のどこかで誰かが愛し合う事の匕き金になっおいる。
䞍完党で、どうしようもなく、ちっぜけな僕の存圚が、この広倧で矎しい䞖界を圢䜜る重芁なピヌスで、初めからそうであり、恐れる事は䜕もなかった。䞖界は完璧で、僕は完党だった。䞀緒にいた先茩に、感謝ず愛を感じた。僕がここにこうやっお僕ずしおいられるのは、あなたがそこでそうやっお存圚しおいおくれるおかげだよ。そう思った。

月はさっきよりも鮮やかに光り、携垯のスピヌカヌからブルヌハヌツが流れた。ヒロトの声は魂を揺さぶる。シンプルな歌詞は本質を捉えおいた。気づくず僕は泣いおいた。
涙を流したのは䜕幎ぶりだろうか?目から次々に涙が溢れ、この奇跡に感動しおいた。これが真実だ、今たで自分は錯芚しおいたのだ。そう思った。

時間は䜓感の倍以䞊のスピヌドで流れ、気づくず東の空から倪陜が昇っお来おいた。空が埐々に赀く染たり、新しい䞀日が始たる。僕の心は、たっさらだった。生たれ倉わったかの様に。吊、䞖界そのものが新しく生たれ倉わったのだ。誰かに、䜕かに話しかけたくなった。この䞖界を僕ず䞀緒に圢䜜っおいるかけがいのない、友人達に。

家に戻るこずにし歩き出すず、広堎で近所のおばさん達が䜓操をしおいるのを芋぀けた。
「おはようございたす。」僕らが挚拶するず、おばさん達も笑顔で挚拶しおくれた。
「あんたたちもやっおく?」䜓操に誘われた僕らは、茪に加わった。気持ちがよかった。柄んだ空気の䞭、䜓を動かす。おばさん達も予期せぬ新メンバヌの僕らがおかしかったのか笑顔で、すごくピヌスな雰囲気だった。䞖界䞭の人に感謝を䌝えたいくらいに、僕は䞖界ず自分の存圚に感謝しおいたし、ずにかく、興奮しおいた。

郚屋に戻っお、ハむボヌルを䜜っお飲んだ。゜ヌダがグラスの䞭で泡立ち、気泡が匟けるのがしっかりず芋える。トリップの圱響で䜓は疲れおいたが、心地のいい疲劎感だった。

この日から僕は倉わった。珟実を芋る目が倉わり、目に芋えない物を信じる様になった。今たで䞀切興味の無かった粟神䞖界や宗教に興味を持ち、䜕より芞術が奜きになった。優れた芞術家は、誰しも、あの領域に、あの認識に立っおいるんじゃないか、本人に自芚がなくずも、優れた䜜品は真理に觊れおいるんじゃないか、そう思う様になった。

僕の人生はこの日から完党に倉わった。スピリチュアルに傟倒する様になり、あの䞖界、認識を倢芋るようになった。圓然、䜓隓はい぀たでも続かず次第にい぀もの僕に戻っおいき、たたい぀もの毎日が始たったが、同時に僕の䞭で探求の道が始たった。以前に増しお心を芳察する様になり、それは時に有益で、時に苊しみを運んできた。
そしお銬鹿らしい事に゜レは今珟圚たで続いおいお、僕はこの出口の芋えない迷路の䞭を手探りで進んでいる。

党くの勘違いなのかも知れない、ただの幻芚で、僕は䞭二病で、端からみたらダバいのかも知れない。それでも信じおしたう、い぀かたどり着ける事を、吊、䜕凊にも行かずずも今ここで完璧だず気づける事を。






7/07/2016

Beyoncé - Sorry

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めっちゃかっこいい。。。。

僕が死のうず思ったのは amazarashi

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最近amazarashiずいうバンドを知った。ボヌカルで䜜詞、䜜曲を手がけおいる秋田ひろむの詩の䞖界芳にダラレタ。本圓に優れた衚珟であれば衚珟方法はシンプルでも耇雑でも、本質に届くんだなず思った。

”満たされないず泣いおいるのは、きっず満たされたいず願うから”


どうしたらいいかわからん

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僕は今真っ癜なシェアハりスに䜏んでいる。床はグレヌのタむル匵りで、䟿利なシステムキッチン付き、ベランダは怅子を五個も眮けるぐらいに広くお駐車堎は自動開閉機胜付きだ。僕ら日本人以倖の䜏人達は皆韓囜人で、控えめで優しく、この家での生掻は静かで、䟿利で、淡々ずしおおり、絶望的に退屈だ。

二週間皋前に、ほずんど金が無い状態でこの街に蟿り着いた。十分な金が皌げないバンダバヌグに芋切りを぀け、仕事を求めお北に向かうロヌドトリップを始めた僕らは、䞻芁な街で仕事があるか聞いお回りながら北䞊した。今幎は䜜物の出来が悪く、冬が迫っおいる事も圚り、仕事は簡単には芋぀けられなかった。仕方なしに北䞊を続け、䞉週間もノヌザンテリトリヌを攟浪し、結局東海岞に戻っお来おしたった。旅をしおいる時は、珟実に起こる出来事も僕の粟神面もアップダりンが激しかった。感動、萜胆、歓喜、自己嫌悪、掻力、怠惰、䞀切景色が倉わらないアりトバックを走っおいる時でさえ、頭の䞭だけはゞェットコヌスタヌの様な状態だった。

䜕より忘れがたいのは、旅の最初に行ったブッシュパヌティヌで、過去最高に実圚そのものである事を経隓した事、党おはただ起きおいる、ずいう事実を䞀切の思考を介さずに受け入れる䜓隓をした事だ。それは本圓に、空であり、諞行無垞であり、今ここにある事であり、完璧で、無限で、䞀切の意味が無く、幟重にも重なった錯芚の最䞋局、根源、0、創造の最先端、僕が目指しおいた認識のある堎所だった。目の前に展開する非珟実空間の䞭で、僕は远い求めおいた経隓ず、たた新たに僕を瞛り付ける事になる芳念を手に入れた。䞭身は悲しくなるぐらいに空っぜだ。そしおい぀ものごずく、倜が空けおしたえば感動ず興奮は過ぎ去り、珟実に察する䞍思議な感芚、たるで嘘みたいな、、そんな感芚だけが残った。

その埌の旅はかなり刺激的だった。たずもな食事が出来ない事、シャワヌを济びれない事、毎日テントを匵り地面で寝る事、䜕凊たでも続く道、広倧な空、雄倧な自然、人に助けられ、隙され、嘘を぀いたり、犁欲的であったり、逃げ出したり、ずにかくごちゃごちゃだった。ガンゞャはい぀も向こうから僕に寄っおきた。䞉週間以䞊を僕は600ドル匱の金額で生掻した。甘ったれた僕の人生の䞭では、䞊出来だ。自分が狡猟さを智慧ず勘違いしおいた事を知った。孀独を欲しがりながら、猛烈に孀独を恐れおいた。

仕事を遞んでいる䜙裕が無くなった僕らは、この街に来お仕事を手に入れた。䜕の面癜みも無い䞊に、発展性も無いだろう蟲堎仕事だ。ここで生掻しながら、䞀床立ち止たっお䜓勢を敎えよう、ず思っおいた矢先、僕の党おのデヌタを管理しおいたハヌドディスクが壊れた。音楜も、写真も、文章も、今たで積み䞊げお来た物が、僕を僕たらしめおいた物が、䞀瞬で無くなった。あぁ、終わったず思った。写真が無ければブログが曞けない。今たでさがっおいたせいで半幎も遅れおいた僕のブログだが、残念な事に曞きたい蚘事がただかなりあった。同時にもう半分の僕は、萜ち蟌んでは居ない。むしろ良かったずさえ思っおいる。0になったじゃないか、ほらもうどうしようもなく、䜕も無いじゃないか。あるのは僕ず、退屈な生掻。最高にシンプル!よかった!

リラックス出来ない原因は䜕だろうか、このい぀も心の䞭にある感芚、はっきりずした身䜓感芚だ。胞の内偎を手掎みで握られおいるみたいな。リリヌが僕ず話しづらそうなのはきっずこい぀のせいで、そもそも僕のパッずしない生掻党郚がこい぀のせいだ。どうにかしたい。粟神の革呜でも神からの啓瀺でも、むカレおしたう事でも、グルに導かれるでも、アセンションでも、悟りでも非二元でも、方向はどうあれ匷い軞、サむケトランスのベヌス音みたく倪っずくお匟力のあるのが必芁だ。本を読んで少し気分が䞊がったり、垌望を抱いたりしおもどうせすぐ冷めお、い぀ものルヌプを繰り返すハメになる。情熱ずか歓喜ずか無我倢䞭ずかそういう所に、浞りきりたい。オヌストラリアに来お10ヶ月が経過した僕は今たでどおり怠惰で、気分屋で、蚀いようの無い䞍安ず眪悪感をたたに芋える垌望で抌さえ蟌んでいる。

ずにかく今、どうすればいいのか、どう圚ればいいのか分からず、毎日なんずか思考から離れる事に必死になっおる。



















5/25/2016

タスマニアぞ〜やっぱりメリヌゞェヌン様々〜

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2015幎、12月3日朝、僕はゎヌルドコヌスト空枯に居た。空枯内のカフェでコヌヒヌをすすりながら、飛行機を埅っおいた。僕の目の前ではカズキがサンドりィッチをほうばっおいる。

「あ~、ゎヌルドコヌスト離れるのさみしいなぁ~。」

もう朝から数回、カズキは同じフレヌズを蚀っおいる。カズキはゎヌルドコヌストでの職堎の同僚で、歳は僕より䞀぀䞋、最初に䌚ったずきは苊手なタむプだず思ったのに気づけばツルむようになっお、䜕故か䞀緒に移動する事になった。僕ずは党然タむプの違う、所謂リア充ず蚀われる様な奎だず思っおいたが、付き合ううちに意倖に暗い郚分や生真面目な郚分が芋えお来お、僕ず䌌おいるず思う所もあった。

二幎目のビザを取埗する為に僕はどこかで䞀定期間、蟲堎仕事をする必芁があっお、䜕ずなくの盎感でタスマニア行きを決めるずカズキも䞀緒に行くず蚀い出した。䞀人の身軜さず、誰かずいる楜しさを倩秀にかけ、䞀緒に移動する事にした。カズキは半幎以䞊この街に䜏んでいるから離れる寂しさもそれなりだったらしい。

飛行機はシドニヌ経由でタスマニアたで蚈7時間の旅で、空の䞊からオヌストラリア倧陞を芋䞋ろすず、日本を出おここにやっお来た時の䞍安や期埅を思い出した。次に行くタスマニアはオヌストラリアの南東に䜍眮する島で、自然が倚く、この時期になるずチェリヌのピッキングが盛んになり、かなり皌げるず蚀われるチェリヌピッキングの仕事を求めおオヌストラリア各地からワヌホリメヌカヌが集たる。どうせならば皌ぎたい、行き先をタスマニアに決めた理由の䞀぀だった。

経由のシドニヌにはすぐに到着した。䞀床荷物を受け取り、預け盎し、手持ちの荷物怜査を受けお出発ゲヌトに入っお行く。先にチェックを枈たせた僕はトむレに行き、埌から来るカズキを埅っおいた。しばらく埅っおも来なかったので、匕き返しおみお芋るず、カズキが係員ず話しおいる。どうやら䜕かがチェックに匕っかかったらしい。近づいおカズキに事情を聞くず、鞄の䞭にグラむンダヌが入っおいお、䞭に少しだけガンゞャが残っおいたらしい。カズキは狌狜えおいお、芋逃しおもらおうず係員に必死に話しおいる。人間は本圓に慌おるずあんなに目が泳ぐんだなぁ、なんお思うず同時にマズい事になった、ず思った。逮捕される事は無いにせよ眰金は払わされるし予定の飛行機には乗れなくなる、それにお互いそんなに金を持っおいないから今眰金を払ったらほずんど残らなくなっおしたう。そもそも新品じゃないグラむンダヌを鞄に入れおくるなんお考えられないミスだ。先が思いやられるず思った。僕は僕で昚日、仲間ずの別れを惜しみながらかなりハむになっおいたせいで䜓が少しだるく、頭もがヌっずしおいた。思考する事をあきらめ、事の顛末を芋守っおいるず無事にカズキが出お来た。今回は泚意で枈み、回収されたかず思ったグラむンダヌも返しおくれたらしい。オヌストラリアは寛倧な囜だ。

無事に乗り換えを枈たせ、空の䞊を数時間、タスマニア島が芋えお来た。䞊空から芋るタスマニアは、島のほずんどが緑に芋えた。自然が倚い、ずいうよりほずんど自然なんじゃないかず思わせられるくらいだ。街も芋えるが本圓に小さく、䜕の情報も持っおいなかった僕は仕事が芋぀かるかどうか、そもそもここでやっおいけるのかどうか、なんおくだらない心配をしながら埐々に近づいおくるタスマニアの倧地を眺めおいた。

倕方五時、飛行機は無事に着陞しお、僕はタスマニアに到着した。着いた瞬間に、壮倧な自然の颚景ず、空気の奇麗さに驚いた。空が近く雲が立䜓的で、心地いい颚が吹き、気枩も䞁床よかった。僕が着いたのはロヌンセストンずいう街で、空枯たでは友達の゚リカが迎えに来おくれた。゚リカはゎヌルドコヌストで少しだけ同じシェアハりスに䜏んだこずがあり、歳が同じせいか䜕かず僕を気にかけおくれる。真面目で、どちらかず蚀えば地味だが酒を飲むず人が倉わり、普段抑えおいるストレスをぶちたける、振り幅の激しい子だった。

「゚゜ン君、䜕か雰囲気倉わったね?」

少し怪蚝そうな顔぀きで、第䞀声でそう蚀われた。僕は倉わったんだろうか?゚リカず䌚ったのはオヌストラリアに来たばかりの頃だし、それから僕もレむブを知ったり、ろくでもない生掻をしおみたり、自信を぀けたり萜ち蟌んだり、それなりに色々あった分、圌女が知る頃ずは違っおいるのかもしれない。久々の再䌚のせいか䌚話もぎこちなくなっおしたい、気たずい空気が流れた。車内は僕らず゚リカ、゚リカの友達二人で、五人もいれば䌚話も盛り䞊がるかず思えば、そんなこずはなく、䜕ずなく気たずい空気で頻繁に沈黙が蚪れた。 

窓の倖の景色も、僕の心をフワ぀かせた。ひたすらに続く䞀本道、蟺り䞀面自然だらけで、建物はほずんど芋ない。今日の朝たで居た芳光地から䞀転、ここはど田舎だ。本圓にこんな所で仕事を芋぀けおやっお行けるのか?急な環境の倉化ず䞍安、車内の萜ち着かない空気で、䜓調が悪くなっお来おいる気がした。カズキは、さっきから党く口を開かず、窓の倖をがヌっず芋぀めおいた。
空気を倉えようず窓を開けるず、急な颚で僕のお気に入りの垜子が飛ばされお行った。埌ろに飛ばされる垜子を芋ながら、「今たでの生掻は忘れお、ここで新しい生掻をしお行くんだ。」そう蚀われおいる気がした。

空枯から䞀時間、僕らはデボンポヌトずいう街に到着した。デボンポヌトはタスマニアの北に䜍眮する街で、ただ完党にシヌズンが来おいないタスマニアで、北のほうは仕事があるずいう話を聞きこの街を遞んだ。デボンポヌトは小さいが奇麗な枯町で、魔女の宅急䟿の街にそっくりの雰囲気だ。募配が激しく、高台に䞊るず奇麗な景色が芋れる。枯にはメルボルン行きの倧きなフェリヌが止たっおいお、吊応にも倖囜に来おいる事を感じさせられた。

この街でのステむ先は、有名なバッパヌ(バックパッカヌズ、ドミトリヌタむプの宿泊斜蚭で、仕事の斡旋もしおくれる。)を遞んだ。仕事も斡旋しおくれるし、倚囜籍の人間がいる環境のほうが刺激が倚いず思ったからだ。

町䞭を抜けお走る事五分、バッパヌに到着した。もう日は萜ちかけおいた。バッパヌは真っ癜の倖装が叀い病院の様な雰囲気で、敷地は広く庭があり、悪く無いず思った。
䞭に入るず、倕飯時だったせいで混雑しおいお、そこら䞭から色んな囜の蚀語が飛び亀っおいる、英語、スパニッシュ、フレンチ、むタリアン、韓囜、日本。
ゎヌルドコヌストで日本人ばかりず぀るんでいた僕が空気に飲たれるのは圓然だった。ずっず続いおいる心のフワ぀きも、勢いをたした。ここで䞊手くやっお行かないずいけない、そう思う皋に憂鬱になっおいった。カズキが同じ様に感じおいるのも、顔を芋れば明らかだった。郚屋に案内しおもらい荷物を眮いお䞀息぀くず、䞀気に疲劎がやっお来た。狭い二人郚屋、ベランダに出るず、僕らのテンションずは裏腹に倕焌けが最高に奇麗だった。

倕食を枈たせるず、カズキはすぐに郚屋に戻っおいった。僕は今埌の生掻の為に、ずりあえず日本人ず話しお茪に入ろうずしたが、気が合いそうな奎がおらず、倖人ず話しおも英語が䞊手く出おこず、諊めお郚屋に戻った。

ベッドに入っお、カズキず心のフワ぀きをなんずかしようず今日感じた䞍安や䞍満、愚痎を蚀いたくった。話も盛り䞊がっおくるず、玠面じゃ居られなくなっお来た。でも今は䜕も持っおいないし、酒屋も閉たっおいる。諊めお寝ようずするず、カズキが思い出した様に鞄をあさりだした。あ!あった!そう蚀っおカズキは空枯で没収されかけたグラむンダヌを取り出した。䞭には、少しだけガンゞャが入っおいた。

二人で喜ぶず、すぐにゞョむントを巻いお火を着けた。心のフワ぀きが萜ち着き、冷静に思考出来る様になった。ここに繋がっおいたのか。

僕らはこれからタスマニアで生掻しお行く。そしお倚分、今からの生掻が本圓の意味での海倖生掻だ、そんな事を話した。
ベッドに入るず、䞀気に眠気に教われた。今日はずにかく、長い䞀日だった。
そしおやはり、メリヌゞェヌン様々だった。



5/23/2016

回想〜10幎前,TBHRず路䞊ずカトマンズ〜

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10幎前僕が高校生だった時、やはり僕は今ず同じく’人ず違う’を求めおいお、服装、髪型、趣味趣向、たぁずにかく自分の遞択で出来る範囲の事は、呚りの友達ず違う物を遞がうずしおいた。今になれば、そうやっお意識しお逞れようずする事自䜓が、極めお凡庞な事だずいうのは理解出来るけど、圓時はずにかく”䞀味違う俺”になるのに必死で、それが楜しかったのだ。
そんな僕は、音楜に関しおも呚りの奎が聞いおいないモノが聞きたくお、日々ネットでマむナヌか぀自分の趣味に合うゞャンルやアヌティストを探しおいた。圓時はダンスホヌルレゲ゚が党盛で、僕の呚りもレゲ゚を聞き、䞭にはdeejayを始めたりsoundを組んだりする奎もいた。僕は僕でレゲ゚も聞いおいたけど、HIPHOPが奜きで、掋、邊問わず色々ず聞いおいた。そんなある日、ネットであるアヌティストを芋぀けた。

『THA BLUE HERB』

最初はブルヌハヌツのパクリみたいな奎らかず思ったが、よく調べおみるず、それが1MC,1DJのhiphopグルヌプである事、アンダヌグラりンドで絶倧な人気を誇っおいる事、あのDJ KRUSHがフックアップし、人気が出た事が分かった。僕は興味を持ちすぐにネットでCDを賌入した。䜕日かしおCDが届き、封を開け、コンポにCDをセットしお1曲目が流れた。気づけば僕はこのアヌティストに倢䞭になっおいた。今たで聞いた事のある日本語ラップずは䞀線を画すトラックずラップのスタむル、北海道圚䜏のBOSS(TBHRのMC)が荒々しくラップする執拗なたでの自画自賛ずその入り組んだ衚珟、シヌンのメむンである東京に察する攻撃的な姿勢、そのどれもが新鮮で、刺激的だった。CDを買った盎埌䞀ヶ月くらいは、孊校が終わっお家に垰っお、郚屋の電気を消しおTBHRを聞く事が僕の生掻の䞭心になるくらいにハマっおいた。それたで聞いおいた、メむンストリヌムのヒップホップが停物なんじゃないかず思っおしたう皋に、僕はTBHRに魅了されおいた。

そんな䞭でもある䞀曲に僕は心奪われた。2ndアルバムに収録されおいる『路䞊』ずいう曲だ。この曲は、ラップずいうよりは詩の朗読で、おどろおどろしいトラックの䞊で6分匷BOSSがある創䜜ストヌリヌを語る。舞台はネパヌルの銖郜、カトマンズ。あるドラッグディヌラヌの日垞ず葛藀、そこからの逃避を描いたストヌリヌで、これに僕はずにかくぶっ飛ばされた。詩がこんなにも栌奜いいものなのだず知った。優れた比喩衚珟は矎しいモノなんだず分かった。そしお意味が分からない蚀葉が次々に出お来お、僕の奜奇心を刺激した。
ガンゞャ、マオリストの掻動家、カルマ、タむパりダヌ、マッシュルヌム、知らない蚀葉はネットで意味を調べ、䜕床も繰り返しお聞いた。
僕の脳内で、芋た事も無いカトマンズの街が珟れ、嚌婊が咳き蟌み、ドラッグディヌラヌがドラッグを捌いた。僕はこの曲をきっかけにアゞアの囜々に興味を持ち、同時に文孊にハマった。い぀かカトマンズに行っお、この目で街を芋る。そう思った。

そしお、2014幎、僕はカトマンズに行く事になった。圓時アゞアを回っおいた友人がネパヌルに入るタむミングで、僕も合流し、カトマンズで過ごす事になったからだ。
カトマンズの空枯に着いたのは倜で、バむクタクシヌに乗り街の䞭心にある友人が埅぀ホステルに向かった。初めおこの目で芋たカトマンズの街は、高校生のころ僕が脳内でむメヌゞしおいたずおりに暗くお汚く、埃っぜくお、危険な匂いが挂っおいた。

あの曲で知ったガンゞャを吞っお、あの曲を聎いた。僕の小さな倢が䞀぀叶った。本物の街の空気を感じながら聞く「路䞊」はよりリアリティヌを増し、この街のどこかにカルマに远われるドラッグディヌラヌが本圓に居るんじゃないかず思わせられた。

もしもカルマなんおのが圚るんだずすれば、僕のカルマの䞀぀は、あの日あの時、「路䞊」を聞いおしたった事、な気がする。




5/15/2016

RUSS

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少し前から奜きで泚目しおるアヌティスト。めちゃくちゃ奜き。

RUSS

In to the wild  

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僕は映画が奜きで、䞀時期は䞀日䞀本以䞊のペヌスで芋おいた。映画は自分以倖の人間の仮想の人生を垣間芋れたり、疑䌌䜓隓する事が出来る。アヌトフォヌムずしおも、映像、音楜、物語、倚くの芁玠を䞀床に含める事が出来る、ある皮究極の衚珟では無いかず思っおいる。

誰でも、人生で少なからずの圱響を受けた䞀本が圚るず思う。
今日は僕の䞀本を玹介。



『In To The Wild』

90幎代初頭のアメリカ、アラスカの倧地に停められおいた䞀台のバスの廃車の䞭で、20代前半の青幎が逓死しお亡くなっおいるのを地元の人間が発芋した。
圌の名は、クリストファヌ.ゞョン゜ン.マッカンドレス。裕犏な家庭で生たれ育ち、倧孊を優秀な成瞟で卒業、呚囲にハヌバヌドのロヌスクヌルぞの進孊を期埅されたが、金䞭心、物質䞻矩の䞖の䞭に嫌気がさし、真の自由ず真理を求め、党おを捚おアラスカを目指しアメリカ倧陞を攟浪する。行く先々で出䌚う人々ず事柄、圧倒的な自然、そしお圌が友ずした本の䞭に生きる偉人達の蚀葉、それらず友に圌は旅をし、぀いにアラスカにたどり着く。目の前には圌方たで広がるアラスカの荒野、そしおそこに身を眮いた自分。蚈4ヶ月のサバむバル生掻の䞭で、圌は真理に近づいお行く。

実話を元に䜜成され、倧奜きなショヌンペンが監督を務めたずいう事で芋たこの映画。僕はこの映画に打ちのめされた。クリスが芋せる狂気ず極限の生き方に、劇䞭に映し出される自然の矎に、登堎人物たちの心打぀蚀葉に。
䞀䜓䜕床芋たのか分からないくらいに芋た。僕が奜きになる芁玠が党お詰たっおいた。真理を求めお旅をする、ずいう蚭定。極端な生き方。人間の觊れ合い。クリスが抱える心の闇。党お詰たった本圓に矎しい映画だず思う。

事圚るごずに僕はこの映画を芋お勇気をもらっおいる。その床に、圌の狂気じみた生き方は僕の背䞭を抌しおくれる。僕も圌の様に旅がしたい。


劇䞭でも匕甚されおいるクリスの蚀葉。

’自由気たたな旅は気分を高揚させる。

どこか逃避を思わせるからだ。

過去、抑圧、法埋、面倒な矩務からの絶察的な自由。’



’北ぞ行くんだ。ひたすら北ぞ向かう。僕䞀人だけの力で。

時蚈も地図も斧もなし。䜕にも頌りたくない。

たっただ䞭で生きるんだ。そびえる山、皮、空、猟獣。

荒野のど真ん䞭で。’

’人生においお必芁な事は、実際の匷さよりも匷いず感じる心だ。

䞀床は自分を詊す事。

䞀床は倪叀の人間の様な環境に身を眮く事。

自分の頭ず手しか頌れない、過酷な状況に䞀人で立ち向かう事。’



’幞犏が珟実ずなるのは、それを誰かず分かち合った時だけだ。’

回想2008~ルヌツず聖なるロクデナシ~

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ちょうど今から8幎前、ただ東京に出たおだった僕はある堎所で、ある人達ず出䌚い、それたでの、いや、今珟圚たでで䞀番の衝撃ず圱響を受けた。
圓時僕は杉䞊区にあるレゲ゚がかかる南囜颚の居酒屋でアルバむトをしおいた。その店は時絊が安く、孊生だった僕にずっおはお金の面ではいい環境ずは蚀えなかったが、他の郚分で十分な魅力を感じおいた。
シャレた内装でルヌツレゲ゚が流れおおり、店に来る客もバンドマン、ファッション業界人、アヌティスト、裏カゞノのディヌラヌずか倉わった人から、もちろん普通のサラリヌマンや孊生たで幅が広く、カりンタヌに立っお圌らの話を聞くのがただ䞖間の事を䜕も知らない僕にずっおは面癜く、刺激的だったのだ。

僕はそこであるグラフィティヌラむタヌず知り合いになった。圌は僕より7歳幎䞊で、ストリヌトカルチャヌに倧きな憧れを抱いおいた圓時の僕は、目の前に本物のグラフィティヌラむタヌが珟れた事に興奮し、すぐに圌を兄の様に慕う様になった。圌も圌で、かなり頭はぶっ飛んでいたが面倒芋は良く、田舎から出お来た䜕も知らない僕に、今たで聞いた事もない様なアンダヌグラりンドのカルチャヌに぀いお色々ず教えおくれた。段々ずストリヌトカルチャヌがどんな物なのかが少しだけ分かっお来お、もっず色々な物が芋たい、知りたいず思っおいたある日、圌からあるむベントに誘われた。

「今床俺がDJやるむベントがあるから遊びに来いよ。東京で䞀番ドヌプな堎所で、かなりコアなパヌティヌだから。あずストリヌトが知りたいんだったら、その堎所に’生きるストリヌト’がいるよ。俺がリスペクトしおる人。」

’生きるストリヌト’

僕はその堎所がどんな堎所で、どんなむベントがあるのか、そしおその人物はどんな人なのか、気になっお仕方が無かった。必ず行くず玄束しお、むベント圓日を心埅ちにしおいた。

むベント圓日は僕ず、同じ職堎の友達の2人でラむタヌの先茩にその堎所に連れお行っおもらった。東京某所、東京の䞭でも治安が悪く有名な地区にその堎所はあった。
建物を芋ただけで、ずにかく驚いた。そこはラブホテル街で、その建物も叀いラブホテルを改装しお䜜られおいた。そこたではさほど驚く事ではないが、建物の倖壁党面が、グラフィティヌアヌトで芆われおいたのだ。東京ずもなれば、街の至る所でグラフィティヌを芋る事はできるし、゜レ自䜓はさほど珍しいものではないが、コレだけ倚くのグラフィティヌを䞀気に、しかも䞀぀の建物で芋るのは初めおだった。その堎所はラブホテルず䜏宅が立ち䞊ぶ静かな堎所で、そんな䞭に䜇む゜レはたさに異様の䞀蚀だった。

田舎出身の真面目な若者には、その時点で十分すぎる衝撃だった。先茩が慣れた様子でドアを開け䞭に入っお行き、僕ず友達もそれに続いた。ダバい堎所に来おしたったず思った。䞭に入るず、圓時の僕からしたらすぐに珟実だず受け入れられない光景が広がっおいた。ドアを開けた瞬間に、匷烈なマリファナの匂いが錻を぀いた。煙は立っおいない、きっず建物に染み付いおいるんだろう。
そこはクラブ、ずいうよりは耇合斜蚭の様な所で、二階建おの建物の䞭にスケヌトランプ、BAR、ラむブスペヌス、服屋、ギャラリヌスペヌスが詰め蟌たれおいた。

むベントはもう始たっおいお、ドラムンベヌスがかかっおいた。ビヌトに呌応するように、僕の心臓も高鳎っおいた。興奮ず緊匵で少し顔が匕き぀っおいるのを感じた。そこはたるで、映画の䞭の様な空間だった。スケヌトランプでスケヌタヌ達が滑っおいる。バヌでパンクスが酒を飲んでいる。DJブヌスの前では刺青だらけの男達が談笑しおいお、女達は、今たで僕が孊校で接しおきた子達ずは確実にタむプの違う、掟手でどこか毒気のある雰囲気の女ばかりだった。
先茩が知り合い達ず握手を亀わし、その郜床僕らを玹介しおくれるが、僕は堎の雰囲気に飲たれおいお、盞手の名前もロクに芚えられなかった。

「先茩らに玹介するから来いよ。」

そう蚀われお僕らは二階に向かい、ドアを開けおある郚屋に入った。䞭には男女7,8人がいお、ゞョむントが回っおいた。皆が䞀斉に僕らを芋た。先茩が僕らを玹介しおくれ、茪に加わった。僕はただ緊匵しおいた。郚屋に居るメンツは皆映画か挫画のキャラクタヌじゃ無いかず思う皋個性的で、本物の䞍良ばかりだった。そこに’生きるストリヌト’もいた。䞀目で分かった。長いドレッドヘアに、刺青だらけの䜓、鋭い県光、䞀際目立っおいお、僕は生たれお初めおオヌラずいうものの存圚を感じた。
圌らは芋た目は怖いが話すず優しく、こんな堎所に来おしたった普通の孊生の僕らが珍しかった事も圚り、気さくに受け入れおくれた。

僕は倉わらず緊匵しおいたが、同時に嬉しさでニダ぀いおいた。憧れおいた東京で、自分が知りたかった䞖界のど真ん䞭の䞀番奥にたどり着いた。そんな颚に感じおいた。圌らが話す話の内容は刺激的で、たるでどこかの物語を聞いおいる様な気分にさせられた。子䟛の頃に持っおいた倧人のむメヌゞ、䞡芪や先生、テレビで目にする倧人達、そういう僕の今たでのむメヌゞを芆す人達が実際に目の前にいた。

䞀時間皋話すず、少しず぀郚屋から人が居なくなっおいき、今倜のむベントが本栌的に始たりだした様子だった。フロアに行くず僕らを連れお来おくれた先茩がDJをしおいた。圓時は知らなかった”ゞャングル”ずいうゞャンルの音をかけおいお、頭が匕っ掻き回されそうだった。それが音のせいなのか、マリファナのせいなのか、それずもこの空間のせいなのかは定かではなかった。
少し疲れを感じた僕らは、䞀床ギャラリヌスペヌスを芋に行く事にした。ギャラリヌスペヌスは畳4畳皋のスペヌスで、壁は䞀面赀の壁玙が匵られおいお、䞋半分が鏡匵りになっおいた。ラブホテルの名残だろう。そしお壁には所狭しず、額に玍められた絵が食っおあった。かっこいい。ただただそう思った。絵を芋終えるず、僕らは床に座り蟌んだ。短い時間で刺激を受けすぎお、気づかぬうちにすごく疲れおいた。壁の鏡に映る僕の顔は、嬉しさ、疲れ、興奮、緊匵、党郚入り亀じっお䜕ず衚珟したらいいか分からない衚情をしおいた。

䞀息぀いおむベントが行われおいるフロアに戻るず、’生きるストリヌト’が歌っおいた。DJ、ベヌス、ドラム、キヌボヌド、の4人が創るミクスチャヌな音の䞊で、ドレッドを揺らしながら、反䜓制を叫んでいた。ヘアバンドに挟んでいたゞョむントを取り出し、火を着けた。煙が立ち、客が盛り䞊がる。ゞャンルレスな音、タトゥヌ、攻撃的な歌詞、自由そのものだった。

僕は芋いっおいた。マリファナが効いおいるせいもあっお、自分が映画かPVの䞭に入り蟌んでしたった様な気分だった。ラむブが終わり、䜕人かのDJがプレむし、フリヌスタむルショヌが始たり、ラむブタトゥヌむングが行われた。僕は䜕杯か酒を飲んで、最高の気分だった。い぀の間にかむベントは終わり、垰路に着く時、今日知り合った䜕人かの人ず挚拶を亀わした。迷い蟌んだ異䞖界から、珟実に垰る様な気分だった。

その埌僕は䜕床かこの堎所に行き、その床に日垞生掻じゃ絶察に味わえない刺激を受けた。ここに出入りしおいる人間達は、皆普通じゃなかった。僕は圌らの仲間になれた蚳でもなく、僕の事を芚えおいる人は居ないだろうし圌らの事は䜕も知らないが、倖から芋た圌らは、自由で、匷く、瀟䌚や暩力が嫌いで、自己の力でこの䞖界を生きお行く、そんな姿勢の人間ばかりだった。そしお同時に、匱くも圚り、繊现で痛々しく、䞍安定で、人生ずいうフィヌルドのギリギリの堎所を敢えお歩いおいる、そうじゃなきゃ生きおいけない様な、悲しくも矎しい存圚、そんな颚に芋えた。

僕は人生に迷った時、珟圚の自己を振り返る時、過去を思い返す時、この堎所を蚪れた事を、そこに居た聖なるロクデナシ達の事を思い出す。


善くも悪くも、今の僕を圢創ったルヌツは、あの日、あの堎所、あの人達だったのだず思う。

4/20/2016

3ヶ月経過

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オヌストラリアに来お、い぀の間にか3ヶ月が経過した。圓初予定しおいた蚈画は倧幅に狂い、結局僕は䞉ヶ月の党おをゎヌルドコヌストで過ごしおしたった。
海倖に出たずころで、別に䜕も倉わりはしなかった。そこにはい぀もどおりのパッずしない日垞があり、退屈ず刺激があり、䞍足ず充足があり、自己肯定ず吊定があり、䜕の意味も無い空間ず景色が、ただ広がっおいた。

思えば僕は、倚くの事を求めすぎおいたのかもしれない。物語の様な毎日を求めおいたし、情熱が煮えたぎる様な熱い日々を求めおいた。しかし珟実には、同じ様にそれらを求める䜕も倉わらない自分がそこにいるだけだった。

時間は容赊なく流れおいき、呚りの党おが圓たり前になっおいき、倉わる事のない自分がそこにいお、、

どんな䞉ヶ月だったのかず誰かに聞かれたら、別にどうっおこずなかった、そう答えるしかないだろう。

’自分探しをしに海倖に行く’

芪しい友人にそう蚀っお出お来たが、そんなモノは最初から芋぀かっおいた。この空虚で、満たされず、粟神䞖界に囚われ、䞍安定で、悲劇のヒヌロヌを気取っおしたう奎、今たでもずっず䞀緒にいたこい぀が、残念ながら僕が探しおいた正真正銘の自分なのだ。

所謂䞖間で蚀うむメヌゞの「自分探し」は完党に終わった。それに気づけた事は、虚しくも圚り、同時に悪く無い気分だ。

䜕も無い䞉ヶ月だったが、あのたた日本で過ごしおいたら、、そう考えるず悪くはなかったずも思える。東京のアパヌトの郚屋で自分の䞖界に閉じこもっおいた時に比べれば、倚くの心の揺れを味わう事も出来た。興奮、倱望、垌望、絶望、優越感ず劣等感、自尊心ず憧れ、たぁずにかく、心は留たる事無く波打ち揺れおいた。

もちろんそんな颚に考えながらただ鬱々ず毎日を過ごしおいただけではなく、楜しい事もあった。僕を友達ず呌んでくれる奎らにも出䌚えた。䞋らない䌚話、ドラッグずガンゞャ、初めおのレむブ、ちょっずした揉め事も。
今たでは、䟡倀のある䌚話や、䜕か意味の圚る事をせず他人ず過ごす時間は、浪費であり、逃げだず思っおいたが、もしかしたら、そんな䜕の意味も無い事が、幞せなのかもしれないず思えた。

たさか自分がこんな事を曞くずは思っおいなかったが、ゎヌルドコヌストでの生掻を思い出しお玠盎に真っ先に浮かんでくるのは、友達ず共有した楜しい時間の事ばかりだ。
金、成功、自己実珟、ステヌタス、経隓ず成長、存圚の蚌明、人生のテヌマは色々圚るだろうが、実はそんな事よりも、意味の無い楜しい時間の䞭に真理はあるのかも知れない。

僕ず倚くの時間を過ごしおくれた友達達、ありがずう。
これからも僕は今たでず倉わらず、探求を続けお、時に萜ち蟌んで、たぁずにかくナルシストにコレを続けお行くんだろうけど、皆ず過ごした楜しい時間ず、そこに居た玠盎でありのたたの自分は、これからの僕を支えおくれるだろう。

新しい街に行く準備をしながら、そんな事を考えた。


ゎヌルドコヌスト線、終わり。






おもいどおり

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倜䞭の11時頃、僕は家の近くのペリヌパヌクを煙草を吞いながら散歩しおいた。川沿いのレストランはただ営業しおいお、玫や黄緑の怪しい照明が店内から挏れ、静かに波打っおいる川の氎面に色を写しおいた。公園のベンチに譊察が集たっお、倜のパトロヌルの打ち合わせをしおいる。日本の譊察よりもセンスが良い制服を着お、でかい拳銃を持っお、たるで倜の街の支配者みたいな顔をしおいる。別に䜕をされた蚳でもしおいる蚳でもないのに、譊察に䌚うず嫌な気分になる。

それはずもかく、僕は気分が良かった。仕事の垰りに仕事先の瀟長ず飲みに出かけ耒めちぎられおいたからだ。

’今たで䜕人もワヌホリの奎を䜿っおきたけど、お前は普通のワヌホリで来おる奎ずは違う。自分を持っおるし、倉に぀るたないし、珍しいタむプだず思う。そういうのは倧事にしおいったほうが良い’

そんな事を蚀われた。倉わっおいる、人ず違う、自分を持っおいる。この自我が敏感に反応する蚀葉だ。そうだ!俺は人ず違うんだ!お前らずは、、チガりンダ!

他人にこういう颚に評䟡されたい、僕がそう思ったずおりに評䟡されお居た事が嬉しかった。酒の酔いも手䌝っお、僕は有頂倩になっおいた。

公園での散歩を終えお、い぀もより軜い足取りで家に垰った。シェアメむト達にい぀もより高いテンションで声をかけ、錻歌を歌いながらシャワヌを济びた。俺は倧䞈倫なんだ。俺は普通じゃないんだ。頭の䞭で䜕床も蚀い返しお、悊に浞っおいた。鏡に映る顔は心なしか自信に満ちおいた。

シャワヌを終えるずビヌルを開けお、キングサむズのゞョむントを䞀本巻いた。今日は最高の気分で寝れそうだ。ベランダに出お、近所迷惑も顧みずでかい音量でサむケをかけおゞョむントに火を着けた。いい気分に浞りながら埮睡んでいるず、ドアが開き、ケントがベランダに出お来た。ケントはこの家で僕以倖に唯䞀ガンゞャを吞う奎で、僕より6歳幎䞋のあい぀を、僕は埌茩ずしお可愛がっおいた。

「お疲れっす!チルっおるんすか?」

勢い良くベランダに出お来たケントに、僕は返事はせずゞョむントを枡した。ケントも酒に酔っおいるらしかった。僕らはもうしばらく䞀緒に䜏んでいるし、あい぀が幎䞋なこずもあっお僕は䞀切気を䜿わなくなっおいたから、無理に話題を振ったり話をしたりする事もせずに、音楜の合間にぜ぀り、ぜ぀りず話しかけおくる時に適圓に盞づちを打っおいた。ケントの話の内容よりも、今日耒められた事がやはり僕の心を支配しおいた。

ゞョむントを吞い終わっお、音楜にも飜きお来た頃、ケントがこんな事を蚀い出した。
「僕ね、人を芋る目は自信あるんですよ。アホだず思われおるず思うんですけど、この家の奎らの事もよく芋おたすよ。倧䜓圓たっおるず思うんですよね。」

特に話す事も無かったし、自分はどう思われおいるのか、気になった僕はケントにこのシェアハりスの䜏人達がどんな人間だず思うのか話す様に促した。
ケントは埗意気に、圌なりの人間分析を順番に話した。圌が話した他の䜏人達の分析が圓たっおいるのかは僕は分からなかった。思ったのは、基本吊定的な評䟡が倚く、最埌に耒めお玍めおいるな、ずいう事だけだった。僕が他人に興味が無いからだろうか?いや、僕はこの時、僕の評䟡を早く聞きたくお他の奎の話は聞き流しおいたんだ。どこたでも「自分」が気になっお仕方がないんだ。

「じゃあ、゚゜ン君いきたしょうか?」

僕以倖の䜏人達の分析が終わり、僕の番になった。随分長い事ベランダに出おいたせいで、䜓が少し冷えだしおいた。

”遠慮しなくおいいから、客芳的に思う事を党郚蚀えよ”

本圓の事が聞きたい、ずいう思いず、幎䞊ずしお埌茩に噚のでかい人間だず思わせたい思いが僕にこう蚀わせた。

じゃあ遠慮なく、そう蚀っお話しだしたケントの口から出た蚀葉は、脆い僕の自信ずプラむドを打ち砕くには十分なモノだった。あい぀から芋た僕は、頑固で、傲慢で、自己䞭心的、むラむラしやすくお、他人の事を考えおおらず、他の人間から芋たらどうだっおいい様な知識をひけらかし自分を食っおいる、幎霢にそぐわない人ずしお薄っぺらい人間、ずいう事だった。僕は、そっか、ずだけ蚀うのが粟䞀杯だった。
䞀通り話し終わるずケントは郚屋に垰っお行った。僕は煙草に火を着けお、怅子の䞊で膝を抱えた。頭が重く、䜓が怅子にくっ぀いおいる様に感じた。

”今たであい぀はそんな颚に思っおお前ず接しおたんだよ。二ヶ月も䞀緒に生掻しおいる人間の評䟡は正確なはずだ。どれだけ栌奜を぀けたっお、どれだけ自分を停ろうずしたっお、お前はどうしようもない小さな人間なんだ、自信なんおもおるはずもないクズなんだよ。”

僕が僕をさらに远い蟌む。久しぶりにこんな自己嫌悪を味わった。人生が恐ろしく感じた。生きおいる事が、恥ずかしくお、少し前たでちょっず耒められお有頂倩になっおいた自分が滑皜で、たるでピ゚ロの様だず思った。6歳も幎䞋の人間に蚀われた蚀葉で、こんなにも萜ち蟌んでいる自分も受け入れられなかった。反論も出来ず、笑う事も出来ず、ただ萜ち蟌んでいる匱い自分、今たで僕は僕なりに懞呜にやっおきた぀もりだったが、そのどれもが意味の無い事だったのだ。

そしおたた、そんな僕を芋おいるもう䞀人の僕は、意倖にも笑っおいた。
分かっおいたんだ。なぜこうなるのかを。あたりにも正確で、シンプルで、、、、
’信じる’事すら銬鹿らしい゜レの存圚をたた再確認させられたんだ。

党おは思い通りで、完党に正確だず僕は思う。僕の䞭の、こんな人間でいたい、こんな颚に思われたい、ずいうむメヌゞは確かにそのずおりになっおいた。そこたで付き合いの濃くない人物には、僕が衚面的に䜜ろうずしおいる自己むメヌゞどおりに評䟡されおいる。
そしおケントの蚀った蚀葉は、蚀わば僕の心の奥、衚面䞊の停りの僕を疑う本質の声だ。僕はい぀もこの声を聞いおいた。

僕の本質は、頑固で、傲慢で、むラむラしやすく、自己䞭心的で、むンテリず思われたくお、かっこいいず思われたくお、䜕かず、誰かず比范するこずで自分の䟡倀を確認したがっおいお、自分が本圓はどんな人間なのかバレるのを怖がっおいる。
そんな奎。そしお僕が本圓はこんな人間だず知っおいお評䟡しおいるのは、他でもない僕自身なのだ。

目を閉じお、この滑皜さを笑った。

僕が考えおいた以䞊に、党おは’思い通り’だった。


2/23/2016

CHINESE WHISPER〜パヌティヌレポヌト〜

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この日は朝から空が暗く、雚が降っおいた。僕は珍しく朝から興奮しおいた。目芚たし時蚈よりも早く起きおシャワヌを济びお、バックパックに荷物を詰め蟌んだ。寝おいるケンを起こしお、早く準備しろず急かした。遠足に出かける小孊生みたいな気分で、ケンの準備を埅ちながら、゜ワ゜ワしおいた。゜ファヌに座っおは立ち䞊がっお、䜕床も鏡の前で自分の顔を芋返した。電話が鳎っお、マサずカズがやっお来た。今日僕らは二回目のブッシュパヌティヌに行く。僕は靎ひもを固く閉めお、倧切な時にだけ着けるず決めおいる、友人のガラスアヌティストがくれたネックレスを着けた。

僕は䞉週間も前からこの日を楜しみにしおいた。僕の行動力はすごかった。パヌティヌを芋぀けた日から、facebookを通じお䞻催者に連絡を取り、僕ら4人党員分のチケットを賌入し、英語のメヌルのやり取りで䌚堎たでの案内を手に入れた。人間は本圓にやりたい事をする時は凄たじい行動力を出せる。この時の僕は正に゜レだった。前回の経隓がある僕らは今回は出発前に地図を手に入れ、䞀路䞭間地点のコフスハヌバヌを目指した。

4人の車内も楜しかった。

「ケン党然喋らないじゃん。緊匵しおんの?」

マサがケンをからかう。

「いや、今からテンション䞊がりたすよ。」

今回初めおパヌティヌに参加するケンは少し緊匵しおいるように芋え、そんな姿が面癜くお僕らは笑った。僕は珍しく朝からテンションが高く、埌郚座垭に座りながら䜓を乗り出しお皆ずの䌚話を楜しんだ。

「未来の話しようぜ!」

い぀も䌚話の䞭心になっお話題を降っおくれるマサが、そんな事を蚀い出した。話䞊手なカズが話に乗る。僕ずケンも加わっお、この先地球はどうなるんだずか、宇宙はどうなるずか、僕らはそんな䞭どんな颚に生きお行けば良いんだろうずか、そんな話をした。話の執着地点は、結局未来がどうなろうず僕たちはそれぞれが芋おいるこの画角の䞭で今を感じる事しか出来ない、だから今を楜しむ。その積み重ねが楜しい人生なんじゃないか?だから今日を、今倜のパヌティヌを思いっきり楜しもう。そんなポゞティブな所で萜ち着き、パヌティヌに向けた僕らの気持ちは最高の状態になっおいた。

時間の長いドラむブを経お、僕らはコフスに到着した。スヌパヌに寄っお酒や食料を賌入しお、地図の案内に埓っお山道に入っおいった。心臓がバクバクする。これから僕らは摩蚶䞍思議な倧人の遊園地に行ける。童心に垰っお、音楜ずアヌトず自然に觊れながら、玠晎らしい時間を過ごせる。山道は前回同様に険しくなっお行き、道が荒れお行けば行く皋、僕らのテンションは高たっおいった。山道を䞀時間半皋走るず、車の列が芋え、受付が芋えお来た。前回よりも芏暡の倧きなパヌティヌらしく、数人のスタッフが車内点怜ず入堎蚱可の蚌のミサンガを配っおいる。雚は止む事なく振り続け、颚も吹いお来おいた。
僕らはミサンガをもらい、䌚堎に入っお行った。今回の䌚堎は広さこそ前回ず倉わらない皋床だったが、䜜りがすごくよかった。



広いキャンプサむトの奥にメむンブヌスが蚭眮されおおり、来堎者は小さな橋を枡っおダンスフロアに行く。ダンスフロアは森に囲たれおいお、呚りの朚にはチベタンフラッグや、カラフルな垃が食られおいお、むベントの名前どうりにdjブヌスの前には「舞」ずいう挢字が食られおいた。自然ずテクノロゞヌのミスマッチ感、奇抜な人々ず音楜、この説明の難しい空間が、ずおも矎しい。前回ず違う所は、雚が降っおいる事ず気枩が䜎い事だ。出来れば倪陜の䞋螊りたいず思ったが、雚が降っおいようが関係ないず思えるくらいに絶奜のロケヌションだった。僕らは車をキャンプサむトに止めるず、たずは䌚堎を歩き回る事にした。地面は雚でぬかるみ、颚が吹き付け、霧雚のような雚が降っおいた。

歩き出しおすぐに、䞀人の女が話しかけおきた。

「ヘむ!ガむズ!アシッド買わない? LSDよ!」

金髪に奇麗な青い目、现い䜓に露出の倚い服装、いかにもパヌティヌ慣れした雰囲気の女だ。歳は恐らく10代から20代前半、すごく奇麗な子だった。圌女に芋ずれおしたい、僕は䞀瞬立ち止たっおしたったが、僕らは今回既にアシッドを準備しお来おいた。圌女の誘いを断るず、今床は別の男が話しかけお来た。

「おい、兄ちゃん達!なにか欲しい物はないか?アシッド、MDMA、コヌク、ケタミン、䜕でもあるぜ!パヌティヌには必芁だろ?」

薄汚れたナむロンゞャケットにデニムのショヌトパンツ、アりトドアブヌツ、目が隠れるくらいの前髪に痩せた顔、巊目だけ少し぀ぶれおいるその男は陜気に商品を玹介した。

「MDMAはピュア?いくら?」

マサが食い気味に蚀った。

「䞀発$20だ。質は間違いない。玔床100%の結晶だよ。」

男が自慢げに蚀い、鞄から小さな袋を取り出しお、その䞭からカプセルを出した。䞭には、前回のパヌティヌで僕らを倩囜に導いおくれた黄色がかった癜濁色の結晶が入っおいた。僕らは4人で10発買い、男に瀌を蚀っお別れた。車に戻っお、買っお来おいたビヌルで也杯した。

「ずりあえず、準備もそろったし、今日は楜しもうぜ!あ、ゞョむント巻いずくか!゚゜ン、巻いおくれない?」

マサが蚀った。僕はこの䞭では䞀番ゞョむントを巻くのが䞊手かったし、このくだらないスキルを圹立おる堎面はこういう時しか無い、僕は10分皋で7,8本のロングのゞョむントを巻いた。ゞョむントに火を着け、4人で車内でビヌルを飲みながら回した。時間は倕方6時を呚り、倪陜が傟き始めおいた。日が長いこの時期のオヌストラリアでも、山䞭では早く日が沈み始める。僕らはドラッグをテむクする事にした。カズ以倖の3人はMDMAを、カズはアシッドずMDMAを同時に摂った。20分もするず、䜓の感芚が敏感になり始め、少しず぀高揚感を感じ始めた。酒の力も手䌝っお、䜓が熱くなる。カズは党く話さなくなった。アシッドが効いおいるんだろう。もしかしおバッドトリップしおるのか?僕は少しだけ心配になった。

「たぁ、時間はただ長いし、それぞれのペヌスでゆっくりいこうぜ!」

同じ様に感じおいたんだろうか、マサが蚀った。

MDMAは前回同様、僕らを裏切る事なく幞犏ず興奮、友人達ぞの芪近感、愛、ずにかくポゞティブな感情でこの心を埋め尜くしおくれた。車から200~300mは離れおいるブヌスから流れる音がはっきりず聞こえる。カズも調子を取り戻しおきたみたいで少しず぀話すようになった。今回初めおパヌティヌに参加した䞀番幎䞋のケンも、車内であたり話さなかったのが嘘みたいに瞳孔が開ききった目をぎら぀かせながら、䌚話に加わる様になった。

「本圓、来お良かったですね!こんな所にこのメンバヌで居るのが嘘みたいですよ!マゞで楜しいです!」

無邪気にそう蚀うケンを、僕は少し倧人ぶっおただあたり䞖界の事を知らない匟を芋るみたいな気持ちで芋おいた。

「いや~、でも゚゜ン君ずの出䌚いも印象的でしたね。しっかり芚えおたすよ。俺が家に垰ったら、ベランダに居たんですよね。奇抜な服装で、目が劙にギラ぀いおお、クサの話をしたら異様に食い぀いお来たんすよ。で、気が合うず思ったからすぐにマサ君ずカズ君を玹介しお、それがほんの䞀ヶ月ちょっず前ですよ!䞍思議っすね!俺の䞭ではマサ君ず゚゜ン君は少し䌌おたすね!傲慢な所が!」

ケンが笑いながら楜しそうに話しおいる。そうだ、そしお僕がこの䞉人に出䌚ったのは僕の誕生日だった。僕は誕生日を迎える瞬間、初めお䌚う䞉人ず酒を飲んでいた。今たでで䞀番䞍思議な誕生日だった。そしお僕はケンから芋るず傲慢な人間らしい。自分では謙虚で優しい人間だず思っおいたこの僕が。人間は自分を完党に客芳芖する事は出来ないのだ。


倪陜は完党に姿を隠し、倜がやっお来た。僕らは車を出お螊りに行く事にした。ぬかるんだ地面に足を取られながら、車ずテントがひしめく゚リアを通り抜け、橋を枡り、ダンスフロアぞ。フロアはこの悪倩候ず早い時間にも関わらずすさたじく盛り䞊がっおいた。奇抜な栌奜をした男女が入り乱れお、巚倧なスピヌカヌから流れおくる音に合わせお自由に螊っおいる。頭に氎の入ったペットボトルを乗せおゆっくりず歩く奎や、朚の棒を振り回す奎、抱き合っおいる奎ら、ゞョむントを回しおいる集団、かぎりなく䜕でもありに近いこの空間にいるず、自分の存圚を党肯定されおいるようで、流れおいる激しい音楜ずは裏腹に、暖かいゆったりした気持ちになった。
ここからは信じられないスピヌドで時間が進み、僕の蚘憶が所々飛んでいるせいで、玙芝居を芋せられた様な感芚だった。僕らはフロアに぀くずアシッドを摂った。30分もするず゜ワ゜ワし始め、芖界が歪みだした。音が立䜓になっお僕の䜓を刺激しおくる。ブヌスから攟たれるレヌザヌビヌムが空䞭に幟䜕孊暡様を描いおいる。光線が途絶え、䞀瞬の暗闇の䞭、ぎら぀く無数の目が空間を浮遊しおいる。サむケトランスが僕を意識の奥底ぞ導いおいく、僕はただそこに立っお、目の前で起きおいる事に芋ずれおいた。僕以倖の䞉人が螊っおいる。カズが幞せそうな顔で銖を振っおいる。マサは手を振り䞊げおいる。ケンの意識はもうここには居ないみたいだ。最前列では火を噎いおいる奎が居る。突然目の前に、倕方アシッドを売ろうずしお来た女の顔が珟れた。神々しい笑顔だった。

「あんた、䜕突っ立っおんの!これはパヌティヌよ?螊らなきゃ!」

目が芚めた。僕は頷き、䜓を音に任せた。どんな颚に動いおいたのかは分からない。䜓䞭の血管の䞭を、音の粒子が流れお行く。目の前の光景が少しず぀溶けお行く。空間ず、人ず、音の境目が無くなり、僕らはこのカオスを生み出す䞀぀になった。ブラックアりト。ここで玙芝居がめくられ、堎面が切り替わった。
時間は既に数時間経過しおいた。
目の前で、マサがワむンのボトルを片手に螊っおいる。他の二人は芋圓たらない。ポケットを確認するず、あれだけ巻いたゞョむントが残り䞀本になっおいる。僕はゞョむントに火を着けた。マサにゞョむントを回す。

「なぁ、もう䞀発アシッドいこう。」

僕は蚀った。こういう時マサは断らない。僕らはアシッドを摂り、赀ワむンで流し蟌んだ。さっきよりも匷いトリップ感。タむムラグなしで、知芚の扉は開いた。

「おい!俺たちがここをロックしおるぜ!」

マサが螊りながら笑顔で蚀った。僕らの呚りは少しだけスペヌスが開き、呚りの奎らが僕らを囲むようにしお螊っおいる。凄たじい高揚感だった。異囜の地のシヌクレットパヌティヌで、今僕らは䞭心になっおいる。空に手を䌞ばした。今なら、あの真っ暗な空の向こうに手が䌞びそうだ。もう少し、もう少しだ。



堎面が切り替わった。僕は眠っおいた。目を芚たすず車の䞭だった。倖を芋るず既に日が昇っおいお、雚は䞊がったらしい。人ずも車内で眠っおいお、僕以倖の䞉人はただ寝息をたおおいる。窓が曇っおいお、車内の空気は静かに匵り぀めおいた。ただアシッドの効果は続いおいお、䜕かに芖線や意識を向けるずしばらく゜レに捕われおしたう。ゆっくりず珟実に意識を戻しお、状況を確認する。車内の至る所ず、僕の足、䜓、ずにかくそこら䞭が泥だらけだ。手で目を芆った。䞀䜓昚日䜕があったんだ。蚘憶を蟿ろうずするが無駄に終わり、おが぀かない手元をなんずか動かし煙草を巻いた。僕は䞀人倖に出た。倖は匷い颚が吹き付けおいお、痛い、ず感じる皋に寒かった。ガタガタ䜓が震える。人はあたり居ない。ゆっくりずフロアに向かった。

「fucking cold!!!!」

党裞の癜人の男が僕の暪を叫びながら走り抜けお行った。


フロアはただ音が鳎り続け、深倜の3分の1皋だが螊っおいる奎らもいる。昚日の女がブヌスの前でゆらり、ゆらり、ず䜓をくねらせおいる。女が振り返るず、僕ず目が合った。女が力の抜けた、党おを手攟したような笑顔を芋せた。僕の心の真ん䞭で、フラむパンの䞊でバタヌが溶けるように䜕かが溶けた。䞀人の男が、カクカクず膝を震わせながらフロアを歩いおいる。男は立ち止たり、膝から厩れ、手をだらんず垂れ䞋げおどこかを芋぀めおいる。その目は、この珟実を芋おいない事は確かな目だった。神秘的で、矎しい光景だった。

僕が車に戻るず、3人は起きおいお、皆この汚れた車ず自分たちを受け入れられない様子だった。時間は朝八時。

「最埌、䞀発いっずくか!」

珟実から目をそらす様に最埌のMDMAをテむクしお、人でフロアに戻った。すぐに効果は珟れおきたが、僕はもう螊る気にはなれなかった。フロアを埌にしお、キャンプサむトの小高い䞘に登った。芝生に腰を䞋ろしお、このカオスで、摩蚶䞍思議な空間を芋぀めた。倪陜が出お来お冷えた䜓を枩め始めた。ここはどこで、僕は誰で、䞀䜓䜕をしおいるんだろう?時間は本圓に流れたんだろうか、昚日の僕は今日の僕ずむコヌルだろうか?僕の珟実はなぜこんな所にたどり着いたんだろうか。思考がねじれお、たた答えのない旅にむりやり僕を連れお行こうずする。今旅立ったら、もう戻れないかもしれない、心臓は砎れおしたうんじゃないかず蚀うくらいに激しく脈打っおいる。思考が脳の倖で行われおいる様な感芚に陥った。ダバい。



「お~い!そろそろ垰ろうぜ!」

ハッずしお声の方を芋た。皆が車を片付けながら、手を振っおいる。僕は手を挙げお、立ち䞊がった。あい぀らは、、そうだ、僕の友達だ!意識が僕の䜓に戻った。い぀の間にかかなりの時間が経過したらしい。
倪陜はさっきよりも匷く照り぀けおいる。圌らがくれた安心が僕を䜓の䞭から暖める。幞いにも僕には垰る所も、䞀緒に垰る奎らもいる。そうだ、垰ろう。

今回のパヌティヌは悪倩候のせいでかなり厳しい状況だった。しかしその分前回を䞊回る激しいトリップを経隓する事が出来た。たった䞀日半なのに、数日間を過ごした様な気がするくらいに倚くの光景を芋お、倚くの感情を味わった。僕は過剰にハむになりすげおいたせいで蚘憶が飛んでいお、楜しかった堎面を忘れおいる事は残念に思うが、いく぀かの匷烈に芚えおいる堎面はきっず䞀生忘れないず思う。匷烈に芚えおいる楜しかった思い出達は心を豊かにしおくれる。泥だらけの垰りの車内でたどろみながら、そんな事を考えおいた。










2/11/2016

最䜎

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正盎に告癜するず、僕のゎヌルドコヌストでの日垞の倧半は酷いもんだった。䜕かを埗る為にここたでやっお来たはずが、時間を自ら捚おおいく感芚に襲われるくらいに、非生産的な日々を送っおいた。平日はただマシだ、仕事をしなければいけない分、䞀日の数時間を劎働に費やすこずで少しの安心ず絊料を埗る事が出来る。自由を欲しおいたはずが、い぀の間にか自由を圧迫するはずの仕事に支えられおいた。䞀切のやる事が無い長い䌑みが続いたら、僕は怠惰ず自己嫌悪が原因で死んでしたうかもしれない。

創造性はどこかに行っおしたったらしい。すごい䜜品を想像しお、湧き出おきたあの興奮ず高揚感を思い出すのは難しい。恐らくコントロヌルは出来ないみたいだ。ずにかく僕の、いや僕らのある週末の䞀日を玹介すれば、僕の倚くの週末を知っおもらえた事になるだろう。僕らは退屈に殺されそうになっおいた。知った顔でなんずなく集たり、暇を「朰す」ずいう愚かな行為を繰り返した。い぀も集たる郚屋は街の䞭心にあるマンションの䞀宀で、ベランダからは海ず街を芋䞋ろす事が出来た。適床に汚れた宀内は安心感を䞎えおくれ、倧きな゜ファヌは䞀床座るず立ち䞊がれなくなるくらいに座り心地が良かった。
テヌブルの䞊には、酒の空き瓶が䞊び、ボングやペヌパヌ、クラッシャヌ、雑誌、灰、ゎミが散らかっおいた。むンタヌネットを芋る事が出来るテレビからは、海倖の倧きなレむブの様子を映した映像か、サむケデリックトランスが流れおいた。
この時のこの郚屋は実隓宀のようだった。週末になる床に僕らはニンビンに出掛け、道にいるヒッピヌ厩れからドラッグを買い、家に垰っおは詊しお遊んでいた。䞀床レむブに行っお以降、僕らはドラッグが芋せおくれる䞖界に魅了され、あの高揚感を求めお圷埚う事になった。ニンビンではロクな物は手に入らなかった。LSDだず蚀われお買った玙がただの玙だったり、マゞックマッシュルヌムだず蚀われお買ったキノコは腹を壊しお終わっただけだったりした。
䞀床、DMTだず蚀われお癜濁色の結晶を買った時は結局DMTでは無かったのに、その謎のドラッグがもたらす䞍思議なハむにハマっおしたい、䞀晩でほずんど吞っおしたった事もある。ずにかく僕らは珟実を厩しお新しい䞖界を芋る事に倢䞭だった。䜕が入っおいるか分からないドラッグを次々に詊しおは、人䜓実隓もどきを繰り返しおいた。
僕らは党員、自分はゞャンキヌじゃないず蚀っおいたが、他人が芋れば党員立掟なゞャンキヌだったず思う。僕にずっお粟神䞖界の道案内人だったドラッグは、レクリ゚ヌション目的の嗜奜品になっおしたっおいた。

この頃にはロングのペヌパヌでゞョむントを巻く事なんお圓たり前になっおいた。誰かが巻いおは火を着け、たた誰かが巻く、他愛も無い話をしながら、酒を飲み、お菓子を食べ、だらだらず過ごした。眠くなれば眠り、胃もたれの状態で起きる、䜓調の悪さを酒でごたかしお、たたゞョむントに火を぀ける、そんな事を日曜の倜たで繰り返しおは、最䜎の気分で家に垰る、これが僕の週末のルヌティヌンになっおいた。
唯䞀前向きだったのは、未来の話をしおいる時だった。次は䜕凊の囜に行く、日本に垰っお自分の店を始める、数幎埌に再䌚しよう、金持ちになりたい、呚りを芋返しおやる、それぞれが倢を語り明るい将来を倢芋おいる時だけは、充血しお半開きの目が無邪気に光っおいた。

こんな日々が楜しかったかず蚀われれば、正盎に楜しかった。生産性なんお圚るはずも無く、䜓に負担をかけ、時間を捚おお行く行為は、終わっおしたえば自己嫌悪に苊しむが、そこに居る時は気の䌚う仲間達ずただ時間を過ごす事が、日本で倚くの時間を䞀人で過ごしお来た僕には、安心出来る楜しい時間だった。誰かずただ䞀緒に居る、そんな事が僕にずっおは貎重だったのだ。粟神䞖界や、神、人生の正䜓、将来、自己実珟、そんな普段考えおいるテヌマよりも、あい぀が話す笑い話や、あい぀の恋愛話、飛びすぎお黙り蟌んでいるあい぀の顔を芋お皆で笑う事が楜しくお、倧切だった。
僕たちは最䜎だった。この囜に垌望を持っおくる日本人達が忌み嫌う、兞型的なダメ人間だった。でも僕たちは最高だった。最高にトんでいた。

い぀か過去を振り返った時に、あの時あんな颚に過ごさなければ、、なんお颚に思うのか、あの時の生掻は最高の経隓だった、そんな颚に思うのかはこれからの僕の生き方で倉わっお行くんだろう。

自己の発芋

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アサミず知り合っおから僕の生掻は少しだけ明るくなり、他に抱えおいる悩みがどうでもいい物だず感じられたりもしたが、同時に10幎近くぶりに嫉劬心ず闘うハメになった。
最初こそ僕らの関係は互いにグレヌゟヌンを挂いながら䞊手く行っおいる様に感じたが、次第に圌女の態床は玠っ気なくなっおいき、男の僕からしたら理解出来ない女性特有の心の揺れに困惑させられた。二人で䌚う事になっおも、䜕故か䞍機嫌だったり、気分じゃない、ず蚀われかわされる様になった。僕はたたに連絡をし、圌女ずの半端な関係を続けようずしたが、そうすればする皋逆効果だった。

人間は手に入らないモノを欲しがる。こうやっお䞊手く行かない事が、僕の意識を圌女に向けさせ、い぀の間にか圌女の事ばかり考える様になった。僕にはやる事がある。䞀人の女の事を考えおいる䜙裕などない。そう思えば思う皋、僕は思考のコントロヌルを倱い、うじうじず悩む様になった。
そんな自分を認められるはずは無かった。だっおそうだろう。もしこれが他人に起きおいる出来事でそい぀が悩んでいたずすれば、僕はそんな小さな事で悩むなんお銬鹿らしいし、女々しいず思うはずだ。なのにいざ自分の事ずなれば、僕は僕が倧嫌いな女々しい匱虫になっおしたうのだ。

連絡が来おいないか頻繁に携垯をチェックする事も、仕事で圌女が客ず楜しそうに話すずころを芋お嫉劬する事も、偶然䌚っお話す時にぎこちなくなっおしたう事も、僕が远い払いたい僕の䞀郚がさせる事だ。そもそも僕は女性が苊手だ。所詮、心からの觊れ合いをした事の無い粟神的童貞だ。
合コン、ナンパ、仕事の飲み䌚、色んな堎面でこの耇雑で矛盟だらけの自我は同じような思いをしお、その床にごたかしお、忘れようずし、芋えない所で敗戊蚘録を積み䞊げ、小さなプラむドを守る為にリングにすら䞊がらなくなった。リング䞊で戊い、勝利した奎の幞せそうな姿を、僕ず同じ様な奎らがたむろする䞀番安い垭からうらやたしげに芋぀める事しかしなくなった。

このたたではたずい。そんな事は分かっおい぀぀も、拒絶される事ずプラむドが傷぀く事を恐れおこのやっかいな䞀面ず向き合う事を避けおきた。さすがにそろそろマズいず思った。い぀たでも逃げ続ける蚳にもいかない、今たでずは違った反応をしないず僕はい぀たでもこのたただ。
考えた。たず僕はどうしたいのか、圌女に惹かれおいるのは確かだし、出来るならば付き合いたい、ただ、僕には予定がある。この時点で、僕は埌週間でこの街を去り、次の目的地に行く事を決めおいた。䌚ったばかりなのに遠距離で関係を続けるなんお出来るはずが無い、ただでさえ恋愛経隓の少ないこの僕が。
もし付き合えるこずになれば、僕はこの街に残っおも良い、そう思った。埌になっお考えれば、愚かな考えだず分かるが、この時の僕は思い蟌みず勘違い、独占欲に支配されお正垞な刀断は出来なくなっおいた。それくらいに、手に入らない圌女を自分のモノにしたいず思っおいた。

僕以倖に笑いかけないで欲しい、僕を奜きになっお欲しい、時間を党お僕にくれ、
無条件で僕を受け入れおくれ。正盎になっお聞いた゚ゎの声は、今たで教えられおきた人ずしおあるべき姿からは遠くかけ離れた、わがたたで、自分勝手で、匱く、正盎さ以倖に䞀切の玔粋さを持たない、汚れたノむズだった。僕の䞭には、今たで意識した事のないこんなモノがあったらしい。

だからず蚀っお別に構わない。聖人になりたい蚳じゃない。これは自己の探求だ。愚かな凡人が䜕者かになろうず螊っおいるダンスだ。倧䜓僕はい぀もそうだ。自分が䜕かを手に入れる、自分が他人から䜕かしらの評䟡を受ける、埗をする、そう蚀う事を䞀番倧切に思っおいるんだ。この気取った駄文も、そのはけ口で、この文は僕を知る数人の読者ぞの保険だ。

思考をこねくり回したが、結局僕に出来る事は思いを䌝える、そこたでだ。それ以降は圌女の範疇で、僕にどうこう出来る事じゃない。この考えは間違っちゃいないが、この時の僕は少しおかしくなっおいた。今にしお思えば、開き盎っお勢いづいおいただけだず思えるが、この時の僕は、粟神的に䞀皮むけたんじゃないか、思考が倉わり䞖界が少しだけ倉わったんじゃないか、そんな颚に思っおいた。僕は僕を肯定し、自分の心のたたに行動する事が䞀番倧切であり、もはやそこに盞手の存圚は関係なくなっおいた。極端な考えしかできない人間が、䞀床自己肯定の姿勢に入るずこんな颚になる。

僕は圌女の気持ちも、郜合も無芖しお連絡したくり、なんずか思いを䌝えようずした。端から芋ればストヌカヌだが、僕の䞭では友を助ける為に走るメロスの様な気持ちになっおいた。他人がどうした?関係ない。お前らがどう蚀おうが僕は正しく、自分に挑戊する者は、勇敢だ。開き盎った自己認識っおのはなんお気持ちいいんだろう。

根拠なしの自信ず、匷匕に䞊げおいく自己評䟡ずは裏腹に、圌女ずは党く連絡が取れなくなった。初めのうちは思いを䌝えられない事にフラストレヌションを感じおいたが、次第に、正面から向き合おうずする僕に察しお、逃げた圌女は卑怯だ、そんな颚に郜合良く解釈する事で執着は薄れおいった。

諊めが぀き、いきすぎた自己肯定も治たり僕はたた前の僕に戻った。そしお僕がこの街を離れる二日前、急に圌女から電話がかかっおきた。

「電話がかかっおきおたから電話したんだけど、登録しおないから分からない。この番号誰?」

そんな颚に蚀われた。僕は電話はしちゃいない。電話がかかっおきた経緯はどうでもよかったし、もう今曎䜕を蚀ったずころで䜕かが倉わる事はないず分かっおはいたが、僕は思っおいた事を党お䌝える事にした。
圌女に惚れおいる事、嫉劬しおいた事、連絡がずれず萜ち蟌んだ事、どうするべきかは分からないがずにかく気持ちを䌝えたかった事。蚀わなくおも良い様な事たで吐き出した。最高に刺激的なマスタヌベヌションだった。

「ありがずう。たず先に蚀っおおくず、別に無芖しおた蚳じゃない。あたしは本圓に気分屋で、人の連絡を取らない事なんおザラにある。良くないずは分かっおるけどい぀もそうなっちゃう。それず、あたしを良いず蚀っおくれるのは嬉しいけど、あなたの事はほずんど知らないし、い぀䜕凊に行っおい぀戻るのか分からない、将来もどうなるのか分からない、そんな人ず気楜に付き合える幎霢じゃないし、あなたず付き合う事は出来ない。ただ、䞀぀蚀える事はあたしは倚分数幎経っおもこの街にいるし、䌚おうず思えばい぀でも再䌚出来る。だから次の堎所に行っおも頑匵っお。」

僕が䌚おうず思えば再䌚出来る、これにどれくらいの慰めず可胜性があるのか分からなかったが、自分の思いを䌝えた事で僕はすっきりした。僕らは週に䞀床、電話で話す事を玄束しお電話を切った。

その埌、最初のうちは玄束どおりに電話をしおいたが、新しい生掻をしおいく䞭で次第に気持ちは薄れおいき、電話もしなくなった。結局僕は人に恋する自分に酔っおいただけで、倧した気持ちじゃなかったらしい。実際今は同じ家に䜏むむギリス人に倢䞭だ。

それでもこの出来事の䞭で、逃げ回るだけでは芋぀からなかった自分をいく぀も芋぀ける事が出来た。圌女のおかげだず思っおいる。もし次に圌女に䌚う事が圚れば、僕はどんな人間になっおいお、どんな颚に話すんだろうか。出来れば今ずは違っおいれば良いず思う。

1/21/2016

䌌た者。

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アサミに出䌚ったのは、僕がオヌストラリアに来お二週間皋経った頃だった。圌女の職堎は僕の職堎の目の前で、圌女はアメリカスタむルの床屋で理容垫ずしお働いおいた。客もスタッフも癜人ばかりの䞭、䞀人だけアゞア人で背の䜎い圌女は䞀際目立っおいた。毎日顔を合わせるようになった僕らは話すようになり、僕は圌女の店で髪を切っおもらうようになった。圌女も僕の職堎に来るようになった。

アサミは知れば知る皋倉わった子だった。䜕が倉わっおいるかは埌で曞くずしお、倖芋ず内面のギャップが激しかった。芋た目は掟手で、金髪に錻ピアス、焌けた肌、B-GIRL颚ののファッションで、いかにもクラブで螊っおいるかサヌフィンをしおいそうな今時の掟手な女だった。明るい姉埡肌、そんな颚に芋える圌女の内面は、実は繊现で、少し歪んでいお、話しおいくうちに圌女の䞭の䞍安や恐れ、瀟䌚に察する絶望、そんな物が芋えおきた。そういう郚分を知るず、僕の人間に察する興味は䞀気にそそられる。倧䜓、䜕の問題も無くお、ただただ明るく生きおいられる人間なんお、人間味のない぀たらない奎だ。そんな奎がいればだけれど。

アサミず僕は䌌たもの同士だ。少なくずも僕はそう思っおいた。

「あたしはね、子䟛だった時が無いの。もちろんちゃんず子䟛だったんだけど、なんおいうか普通の無邪気な子䟛時代が無かったっおいうか、少し倉わった家庭で育おられたから子䟛の時から倧人でいなきゃいけなかったし、わがたたも蚀えなかった。おたけにりチは代々ある宗教を信仰しおいたから、あたしも圓然その宗教の教えを受けながら育ったし、他の子ずは違ったず思う。」

现い指で口に煙草を運びながら、アサミは笑った。僕らはこの日二人でバヌに来おいお、酒の力も手䌝っお普段はしないような話をひたすらしおいた。僕はほずんど聞き圹だったけど、い぀も女の話を聞く時に感じる退屈はこの時は感じなかった。

それは僕がその倜圌女ず過ごせる事に期埅しおいたからでもあるし、単玔に圌女が玠をさらけ出しお話す圌女の生い立ちや、抱えおいるコンプレックスが興味深くお面癜かったからでもある。
圌女の家は某新興宗教を信仰しおいお、特に熱心だった父芪は魂の存圚を信じ、人間よりも動物を奜んだ。アサミの幌い頃の蚘憶では父芪は動物ず䌚話し、仕事以倖の時間はほずんど䞀人で過ごしおいたらしい。そしお幌い頃の圌女も動物ず䌚話する事が出来た。
父芪は教えをもずに圌女に厳しく接し、圌女は父芪の期埅に答えようず必死だった。

圌女は小孊校䜎孊幎の頃の蚘憶がほずんど無かった。芚えおいる事は、人間瀟䌚に居る事に疲れおいた事、友達はおらず、い぀も自然の䞭で動物ず居た事、あたりに倉わっおいるせいで特別孊玚に入れられそうになった事、なぜかい぀も死にたいず思っおいた事だ。

圌女は病んでいた。本質が、幌い頃の蚘憶が圌女に深い圱を萜ずしおいた。圌女は僕の芋る限りアダルトチルドレンだった、アダルトチルドレン、機胜䞍党の家庭で育った子䟛が正垞に心を育おる事が出来ず、成人になっおからも瀟䌚生掻に圱響を及がしおしたう、もっず分かりやすく蚀えば、子䟛の頃に子䟛らしく過ごせず、い぀たでも子䟛のたたで居おしたう、倧人になっおいく倖面ずのギャップに苊しみ、生きずらくなっおいく、そんな症状だ。僕もアダルトチルドレンだず蚀われた事がある。それは人生が䞊手くいかない人間が原因を過去に求めた蚀い蚳の蚀葉だ。匱い奎らが自分を玍埗させる最埌の䟝存できる薬だ。そしお僕も分かっおい぀぀も、こういうカテゎラむズされた症状に自分を圓おはめる事の安心感に匕きずり回されおいた。

そしお圌女はスピリチュアルに傟倒しおいた。目に芋えない物を信じおいたし、䞖界の䞍思議にちゃんず疑問を持っおいた。やはり僕らは䌌たもの同士だった。 
話しおいくうちに僕は圌女に芪近感を感じおいき、同時に䞖の䞭の法則の正確性に恐怖を感じおいた。「匕き寄せの法則」本屋に行けばコヌナヌが蚭けられおいるくらい有名な蚀葉だし、知っおいる人も倚いだろう。芁するに人間は自分ず䌌たものを匕き寄せる。
自分の呚りにあるもの、居る人達、状況は、自分が匕き寄せたものだずいう考え方だ。

宗教、スピリチュアル、家族に関するコンプレックス、瀟䌚ぞのいら立ち、孀独、未来ぞの䞍安、僕らは䌌た様な事を考えおいたし、䌌た様な事を恐れおいた。
なぜか僕が出䌚い芪しくなる女性はこんな内面の奎ばかりだ。それは単なる偶然なのか、法則なのか分からないが、僕の䞭の、䞖界は粟神を元に成り立っおいるずいう仮説を裏付けるには十分だった。

ずにかく、内面を知る事で僕は圌女に惹かれおいた。バランスを厩したらすぐにぶっ壊れおしたいそうな圌女の䞍安定で耇雑な粟神ず、それを隠す為に瀟䌚の䞭で挔じおいる明るい圌女の間にある深い溝ず、そこから溢れ出しおいる淀んだ䜕かに惹かれおいた。

数時間、僕らは話し続けた。粟神䞖界から、日本瀟䌚がいかに腐っおいるかっお話たで。宗教から哲孊たで。圌女は極床にスピリチュアルにハマっおいたし、新人類ずか陰謀論ずか僕がうさんくさいず思う範囲にたで興味を広げおいたけど、それはそれで面癜かった。
圌女も僕の内面ず倖面のギャップに驚いおいた、僕は芋た目は奇抜だず蚀われるが内面は内向的だし、萜ち着いおいるず蚀われるが子䟛の様な郚分が倚々ある。アサミも、僕ず圌女が䌌おいる事は気づいおいたず思う。

足がふら぀くたで酔った僕らはタクシヌで圌女の家に行った。圌女は郊倖にある䞀軒家を借りおいお、空いおいる郚屋を貞し出しおいた。オヌナヌ業っおや぀だ。
圌女の郚屋は広くお、䞀人で暮らすには十分な倧きさの郚屋で飌い犬ず䜏んでいた。
アサミは飌い犬に、たるで人間の友達に接するように接しおいた。犬は知っおか知らずか飌い䞻が珟れるず、尻尟を振り回し倧きな黒い目を茝かせながら郚屋を走り回っおいた。

「あたしマリファナ吞うんだけど吞っおいい?これがないず寝れないんだよね。」

テヌブルの䞊には倧きなガラスボングず䜿い蟌んだグラむンダヌが眮かれおいお、圌女はガンゞャに䟝存しおいた。そこも僕ず䞀緒だった。僕らは䞀緒にハむになり、バヌで話した事の続きを話した。話をしながらも、僕の頭の䞭はセックスで䞀杯だった。男ずいう生き物は単玔で、目の前にセックスの可胜性が珟れれば、粟神䞖界も、神秘も、日頃の悩みさえもどうでも良くなっおしたう。おたけに僕はぶっ飛んでいた。

そこからの蚘憶は曖昧だが、芚えおいる事は、僕の分身が圹に立たなかった事、飌い䞻の日頃芋ない姿に犬が驚いおいた事、郚屋がぐちゃぐちゃに鳎っおいた事、隣で眠る圌女の顔が子䟛みたいだった事、郚屋が異垞に暑かった事、それくらいだ。

朝方時、倪陜が昇り始めたぐらいに僕は圌女の家を出た。柄んだ朝の空気の䞭を、家たで歩いお垰った。歩きながら僕は昚日の事を党お詳现に思い出しお、蚘憶の䞭に奇麗にしたい蟌もうずしたが䞊手く思い出せなかった。僕らは䌌た者同士だった。






1/07/2016

憂鬱

1 comment :
朝、誰もいない家で目が芚めた。この時間に起きるのは僕だけだから、皆出掛けおいお家に居るのは僕だけだ。倩井には毎日芋おいるファンが頌り無さげに廻っおいる。窓の倖を芋お晎れお居る事を確認しお、コヌヒヌを淹れる。ベランダに出お煙草に火を着けお、海沿いに偉そうに建っおいる高玚マンションを芋る。
い぀もの光景だ。初めは新鮮に感じたオヌストラリアでの生掻も数週間も経぀ず慣れ、僕にずっお倖囜の街だったサヌファヌズパラダむスも、すっかり僕が䜏んでいる街になった。
家から海に歩いお15分で行ける事も、癜い砂浜も、路面電車も、サヌファヌもスケヌタヌも、金持ちの䞭囜人芳光客も、土産屋も、ストリップも、ケバブ屋も、カトリックの勧誘も、ニュヌ゚むゞ系のサロンも、モデルみたいな癜人の女も、安く簡単に手に入るマリファナも、カゞノも、僕の日垞の䞀郚になった。
人間の慣れる胜力は僕らにずっお諞刃の剣だ。酷い環境に居るずき、慣れは僕らを助けるが、理想的な堎所や出来事に遭遇した時の新鮮さや喜びをすぐに奪いさっおしたう。
僕らは䜕凊に行っおも、䜕を手に入れおも、慣れお、飜きお、たた新しい刺激を求めお圷埚う事になる。

しかしサヌファヌズでの生掻は悪く無い。ゆったりずした時間ず環境の䞭で、䞀日八時間の劎働、空いた時間は文章を曞いたり絵を描いたり、友人ず過ごしたり。
友人、僕は友人が少ない。すっずそうだ。䞭孊生の時から入孊匏や卒業匏、孊校行事があたり奜きでなくなった。集団の䞭に居るず、疎倖感を感じるからだ。人がっちだった蚳じゃない。い぀も䞀緒にいる誰かはいたし、芪友だず感じる奎もいた。ただ、どうしおも心で繋がり合っおいないずいう違和感を感じおいたし、䟋えばそう、集団の䞭で急に二人䞀組を䜜る事になった時に自分が溢れるのは確実だず感じおいた。倚分問題は僕にある。本心を蚀えず、心を開かなかったからだ。
衝突を恐れおはっきりず物事を蚀えないのは日本人党䜓の囜民性だず蚀われるが、僕はその兞型みたいな奎だ。
蚀いたい事が蚀えない関係はストレスを産む。䞭孊を卒業し、高校を出お東京に移り䜏んだ。その間僕のストレスは倩挏れの氎がバケツに溜たるように少しず぀溜たっお、段々ず人ず深く関わる事を避ける様になった。衚面的には䞊手くやれる。䜕人もず知り合っお衚面を撫で合うような関係を築いたがそれらは長続きしなかった。
最埌に東京で生掻しおいた時は、僕はほずんど䞀人だった。週に䞀床、数少ない友人ず蚀える人間ず䌚う以倖は䞀人で過ごした。誰かず関わる事はリスクずストレスを䌎う、しかし、誰ずも䌚わない事は寂しさを感じる。
人間はわがたたで䞍郜合な生き物だ。そんな矛盟ず葛藀しながら、毎日を過ごしおいた。

しかしオヌストラリアに来おそんな僕の生掻は䞀倉した。
ここにくる時に決めた事の䞀぀に、なるべく倚くの人間ず知り合い、話をする、ずいうのがある。僕はこれに忠実に、ここに来おから色んな奎ず知り合いたくった。
初察面の居心地の悪さを䜕床も味わっお、出来るだけ倚くの人間ず関われる様に務めた。
これは蚀わば荒療治で、新たな環境で今たでず党く違うやり方で人ず関われば、僕がずっず抱えおいる人間関係の問題を克服できるず思ったからだ。
詊みは成功しお、僕は倚くの知り合いが出来た。東京に居た時は週に䞀床か二床鳎るだけだった僕の携垯が毎日鳎る様になり、仕事が終われば誰かず酒を飲んだり、ガンゞャを吞ったり、クラブに遊びに行ったりしお過ごした。
僕がこの街で知り合っおいるのは日本人ばかりだったが、さすがにオヌストラリアたで来おいるだけあっお色んな奎が居た。
旅人、ゞャンキヌ、癜人の男を捕たえにきおいる女、倧孊生、元颚俗嬢、スケヌタヌ、サヌファヌ,DJ,ナンパ垫、オヌストラリア生たれの日本人、ハヌフ、プッシャヌ、ヒッピヌ、矎容垫、絵描き、粟神的に止んでいる奎から、は぀ら぀ずした奎たで、短い時間で䞀颚倉わった奎らず知り合い、時間を過ごした。
毎日が昚日の延長のようで、濃い絵の具が混ざっおいる䞭をもがきながら進んでいるようだった。ほずんどは良い奎だったし、今たで避けおきた様な遊び方や関わり方を経隓する事が出来た。倱った青春を取り戻しおいるようだった。
しかし、結局僕の䞭のむラ぀き、違和感ず䞍安感、眪悪感、自己嫌悪は僕を離しおくれず、こころの䞭は東京に居た時ず倉わらずだった。
オヌストラリアの気候ず広い空は心を明るくしおくれるが、根元から溢れ出しおいる負の゚ネルギヌは、抑えきる事が出来ず、䜕床も憂鬱を぀れお来た。

倧䜓、僕は䜕をやっおいるんだ?倖囜に来たのに日本人ばかりず぀るみ、毎日を無為に過ごしおいる。この小さな街の日本人瀟䌚もうんざりだ。䜕故人ず関わるずストレスが生たれるんだ?そしお僕は䜕かしなければいけない、この思いが自分を責める、繰り返しおしたう怠惰に自己嫌悪を感じお䜕かしろず急かしおくる。
圓たり障りの無い人間関係も嫌になる、金がない事も、女が居ない事も、結局繰り返しになる毎日も、発展性の無い仕事も、壊れかけのパ゜コンも、ヒビの入ったiphoneも。
倉えなければいけない。僕は結局たた䜕も倉わらずに垌望を抱いおは自分で打ち壊しお、ベッドの䞭で頭を抱えおいる。
環境を倉えるこずで振り切ったはずのネガティブは、少し遅れおたた僕の所に戻っおきた。同じ所に定䜏するず必ずこうなる。゚ネルギヌが停滞しお腐っお行く様な感芚。

このころ僕の粟神的アップダりンは激しくなり、動かない䜓を匕きずりながら仕事に行くこずが倚くなった。僕は倧䞈倫だ、この道は間違っおいないしきっず玠晎らしい所に行く事が出来る、そう思える日は倪陜がたぶしくお、行動に意識が枡り、人ず䌚う事は喜びだ。
逆に、もうダメだ、僕はこの歳になっおも䜕も持っおいない、同じ事を繰り返しおいる、ずっずこうやっお苊しむのか?人生は初めから勝ちの無い無益なゲヌムだ、そんな颚に思っおしたう時は僕の䞭の党おが停止しおいるように感じる、創造性も、向䞊心も、掻発性も、奜奇心も。
自信がなくお、人に䌚う事が怖くなる。
僕以倖の皆も僕ず同じ様に頭の䞭で色んな事を考えおいる、それ自䜓がすごく恐ろしく感じる。

家の近くにあるペリヌパヌクは川に面しおいお、奇麗な芝生ず子䟛甚の遊具があり、倧きな朚がある。䞀番倧きな朚の䞋の朚陰は僕のお気に入りの堎所だ。
ある䌑みの䞀日、䜕もやる気の起きなかった僕は朝から公園で本を読んでいた。
目の前では子䟛達が遊具で遊んでいる。滑り台を滑り降りるだけでキャッキャず隒いでいる。曇りの無い笑顔で笑っおいる。僕にもこんな時があったはずだ。
幌い頃、目の前の珟実が楜しくお奜奇心に溢れおいた時、、
僕は子䟛のようになりたい。